トップページ > 毎月の便り > 快晴105 自分の捉え方次第 

快晴105 自分の捉え方次第 

12月 14th, 2018

いつもありがとうございます。

年齢とともに一年が過ぎるのが早く感じられるようになると言われていますが本当にその通りで今年は気が付いたら年末を迎えていたという感覚です。大きな病気や怪我もなく健康で仕事に励めたのは何よりでしたが厳しい現実を突きつけられて少なからぬダメージを受けた年でもありました。いろいろと考えさせられた一年と言えるかもしれません。

さて今年もスポーツの世界では日本人アスリートが大活躍しました。まずテニスでは大坂ナオミ選手が全米オープンで優勝して錦織選手も見事な復活劇を見せてくれました。卓球では伊藤美誠選手が中国選手を次々に破り張本選手もトップ選手を撃破してみせました。バドミントンでは女子選手の層の厚さが目立ちましたが男子でも桃田選手が復帰して世界ランキング一位まで登り詰めました。その他挙げれば切りがない程大勢の日本人選手が存在感を発揮してくれましたが今回は先日行われたシカゴマラソンで日本新記録を樹立した大迫傑選手に注目してみたいと思います。

27歳の大迫選手はなんと3度目のマラソンで2時間5分50秒という驚異的な記録を叩き出しました。それまでの日本記録は設楽選手の2時間6分11秒ですから大幅に記録を縮めたことになります。実は彼は3000m、5000mの日本記録保持者でもありまさしく長距離陸上界のエリートですでにレジェンドとも言える存在なのです。

報道ステーションでインタビュアーをしている松岡修造氏が大迫選手に「これまでの道のりを振り返ってみて、大きな怪我もなく挫折もなく順調に来ているように見えますがどうですか?」と質問していました。大迫選手はすぐに「“挫折”という捉え方はすごくネガティブだと思っていて。何度も悔しい経験をしてきましたし常に“負け”というものは自分の隣にあるけれどそれをポジティブに捉えられているだけだと思います。」とコメント。これだけのスーパースターでエリート街道をひた走ってきた大迫選手から“負け”は常に隣にあるということばが出てきたのは意外でしたがそれ以上に“挫折”という捉え方はしないということばが胸に響いてきました。

彼はオレゴンプロジェクトというアフリカ勢選手に対抗するために作られたアフリカ系以外のトップ選手が所属する少数精鋭のグループにアジア人としては唯一メンバー入りしています。「元々持っている能力は皆大して変わらないのだから自分は周りと違うことをしなければという“危機感”が常にあってオレゴンプロジェクトに挑戦しようと思った。」「日本国内でトレーニングするのも内容としてはそれ程大きな差はないと思うが“危機感”や“ハングリー精神”という部分においての違いはあるように感じる。」「こうやっていけばこの人たちのように強くなれるんだというプロセスが明確に見えた。」とも話していましたがこのように正確に自己分析と状況分析ができているからこその成果だったのでしょう。

私は今年“挫折”という程のものではなかったのかもしれませんが何度か苦しい場面に遭遇して意気消沈することがありました。そういった辛い試練を乗り越えてこそ本当の強さを身に付けられるのだという“悲劇のヒロイン的”な感情に自ら浸っていたのです。それが大迫選手の、悔しい経験も「自分の捉え方次第」だということばを聞いてはっとしました。たしかに“挫折”するのかどうかは周りが決めることではなくて自分がどう対処するかにかかっている。誰しも負けることもうまくいかないこともあるがそれで立ち直れなくなるのかどうかは「自分の捉え方次第」。至極当たり前のような理屈ですが最も過酷な競技の世界でトップに上り詰めた大迫選手のことばだけに説得力があり励まされました。

Comments are closed.

トップページ > 毎月の便り > 快晴105 自分の捉え方次第