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快晴97 現場でしか感じられないもの

5月 1st, 2018

いつもありがとうございます。

先月末はレッスンがお休みだったので二日間Kスクールの選手たちの試合に同行しました。JOP大会の優勝者のみが参加資格を得られるトーマスカップという全国大会で各カテゴリーの優勝選手にはフロリダのIMGアカデミーに1週間招待という副賞が付いていたためそれを狙って各地からレベルの高い選手が集まってきていました。

Kスクールからは4名の選手がエントリー。結果は一人ベスト16まで残りましたが全体的には厳しい戦いを強いられました。改めて試合で勝つことの難しさを思い知らされた気がします。

今回私が初めて会場で試合を観戦するKスクール生もいたのですが思いがけずいくつもの発見がありました。例えば試合になると緊張してガチガチになってしまうタイプだろうと予測していた選手が実際の試合を観てみたらリラックスしてプレーできていた。人に観られると萎縮してしまうのかと思いきやどうやら観られることでモチベーションが上がるタイプだったようなのです。

もう一人初めて観戦したスクール生がいたのですがこの選手の場合はミスが多く本番で自滅してしまうことが多いように感じたので試合前に丁寧にじっくりプレーするようにアドバイスをしました。ところがミスをしてはいけないと慎重になりすぎて本来の攻撃的なリズムが消えてしまった。私のアドバイスが逆効果になってしまった訳です。

もちろんその日の本人の体調や天候、対戦相手によっても変わってきますが実際会場に行って同じ現場に立たないとその選手の特徴ははっきり見えてこない。レッスンの中だけで分析している予測が本番では通用しないケースがあるのです。

トーマスカップは特別なルールが採用されていて試合中にベンチに一人コーチが付き添ってよいことになっていました。本来テニスは試合中コートにコーチが入ることは禁止されていますしコート外からアドバイスを送ることも禁止されています。(唯一国別対抗戦のデビスカップだけはベンチに監督が入って試合中も選手をサポートできます。)この特別ルールのおかげで今回は試合中選手の側でアドバイスをすることもできましたし何より選手の表情や反応、息遣いを感じることができました。

試合の流れが上手く行っている時は私の声にすっと反応できるのですが流れが悪い時は私の声が入って行きづらくなる。スコア的に絶体絶命の状況に追い込まれ外から見ている観客はほとんど諦めかけているのに選手本人は意外と落ち着いていて逆転できることを疑っていないという雰囲気を感じ取れる場面もありました。

よくKスクールの選手たちから試合結果の報告を受けるのですがやはり話だけを聞いて的を射たアドバイスをするのは難しいものですね。会場の雰囲気、外部環境、相手選手の特徴、そして本人の集中力、モチベーション。その場にいないと感じることのできない要素がたくさんありますから。試合に同行できる機会はなかなかありませんが改めて現場に足を運ぶことの大切さを痛感しました。

すでに試合に出場しているKスクール生もいますがこれからルールを覚えて技術を磨いて試合に挑戦してみたいと思っている生徒もたくさんいるでしょう。試合に出るというのは楽しい事ばかりではなく苦しい思いも味わうことになる。ただ分かっているのは試合に出てみないと感じることのできない世界があるということ。ぜひ勇気をもってその現場の環境に一歩踏み出してほしいと願っています。

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