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快晴96 波が落ち込んだ時

5月 1st, 2018

いつもありがとうございます。

快(息子)がフロリダに渡って二ヶ月が経ちました。妻がいろいろ聞きたくてメールをしても「うん」「大丈夫」ばかりでどうしているのか詳しくはわかりませんがとにかく忙しく向こうでの生活をエンジョイしているようです。私も一緒にいた時は毎日テニスのことでうるさく干渉していましたが離れてしまうと全くといっていい程何もできません。もどかしい感覚はありますが本人に任せるしかありませんね。

さて日本選手の大活躍した平昌オリンピックが閉幕を迎えました。前半はなかなか金メダルまで届かずに厳しい状況が続きましたが後半一気に盛り上がりを見せてくれました。我々は終わってから「期待通りの結果を残してくれた」などと簡単に言いますが実際は当たり前のようにメダルを獲得できた選手は一人もいなかったのではないでしょうか。そこまでの道のりには必ず紆余曲折があったに違いありません。

そこで注目してみたいのはメダリスト達がこれまで調子の波をどう扱ってきたかということ。特に調子の悪い状況に対してどう対応してきたのか。今回のオリンピックでは何といっても羽生結弦選手の復活劇が話題を呼びましたが彼は大会直前に足首に怪我を負ってしまったため本番直前までまともな練習ができなかった。調子が悪いどころではなくリンクにさえ立てなかったのですから最も波が落ち込んだ状態です。そういった状況を彼はどう乗り越えたのでしょう。

まずひとつは本人自身が怪我の多い選手だと公言しているくらいですから怪我に対する心理的抵抗力が高かった。そして氷に立てない時期は陸上のリハビリを多く取り入れたり、筋肉解剖学の論文を読んだり、トレーニングの仕方を研究したり、イメージトレーニングをするなどしてできることに意識を向けていたようです。ハーフパイプの平野歩夢選手も大怪我をして半年間リハビリ生活を余儀なくされていましたがその間ジャンプや回転のイメージリハーサルをさんざん繰り返したので復帰した際にそれが非常に効果を発揮してくれたと言っていました。

外から見ると絶望的とも言える状況に置かれながらもそのまま潰れていくことがなかった理由はその思い通りにいかない状況を客観視して「今できることは何か?」という思考回路を働かせることができたからでしょう。

テニスというスポーツにおいてもやはり怪我や病気、気持ちの浮き沈みなどによって調子の波が激しく訪れます。うまくいっている時は自然と気持ちも乗ってくるので良いのですが問題は思い通りにいかない時。一時期目まぐるしい活躍を見せてもあっという間に消えて行ってしまう選手はこの思い通りにいかない時に一気に転がり落ちてしまうのです。

これはアスリートに限った話ではなくて誰しもにバイオリズムの波もメンタルの波も訪れる。一日の中でさえ調子の波があります。何でもやれそうなポジティブな気持ちになれる時もあればどうして自分はこんなに出来が悪いのだろうと落ち込む時もある。それが人間なのでしょう。

私も以前はやる気が無くなって波が落ち込んでくると「何をやっても自分はダメだ!」と悲劇の主人公のような心境に浸っていました。ですが今は自分の弱さも強さも認めて、ネガティブな周期が襲ってきた時は「悪い波が来たな!」という風に俯瞰して観察するようにして自ら進んではまっていかないようにしています。「あー、また来やがったか!」というくらいの感じで深刻にならずにラフに付き合えるといいかもしれませんね。

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