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快晴89 リードしている時の心理

12月 7th, 2017

いつもありがとうございます。

テニスはオフシーズンがほとんど無いスポーツでプロのテニスプレーヤーは世界ランキングを少しでもアップさせるために過酷なスケジュールをやり繰りしながら世界各国を転戦しています。

皆さんはプロのテニストーナメントというとウィンブルドンやフレンチオープンなどをイメージするかもしれませんがそういった規模も賞金も大きな大会に出場できるのはプロの中でもほんの一握りでほとんどのプレーヤーは錦織選手が回っているツアーという最上グレードではなくその下のチャレンジャー、もしくはさらにその下のフューチャーズというグレードの大会でしのぎを削っているのです。

それら下部グレードの大会で結果を積み重ねていくことで世界ランキングが100位以内に入れる可能性が見えてきます。そして最上グレードであるツアー大会の本戦に出場できる機会が増えれば一気にランキングが跳ね上がり常にツアー大会に参戦できる状況が整うという訳です。その環境で戦えているのは日本男子では錦織選手だけでしたがここ最近では杉田選手(世界ランキング最高43位)もそのメンバーに加わってきています。

では世界ランキング100位以内を長くキープしてツアー大会の常連となっている選手と100位以内に短い期間は入れてもすぐに圏外に外れてしまう選手の違いはどこにあるのでしょう。必要最低条件はテクニックの平均点が90点を超えていること。フットワークが優れていること。そして強靭なフィジカルを備えていることです。それに加えて武器となるショットを持っている、戦術面に優れている、メンタルが安定しているといった強みがあれば上位を狙える可能性が見えてきます。

今回注目したいのはトップ中のトップがひしめき合うトップ100位圏内に長く留まるための条件のひとつであるメンタルの安定です。最高ランキング4位まで登り詰めさらに高みを狙っていた錦織選手でしたが現在はトップ10位以内をキープするのが難しい状況に追い込まれています。

先日行われたモントリオール大会ではモンフィス選手相手に7-6、5-2とあと1ゲームというところまで追い詰めながらそのセットを奪えず、ファイナルセットでも再三のチャンスを逃しタイブレークにもつれ込んでしまいました。そしてタイブレーク6-2とあと1ポイントで勝利という状況まで相手を追い詰めておきながらマッチポイントを4回しのがれて大逆転負けを喫したのです。

一体何が起こったのでしょう。今回に関しては明らかに錦織選手が受け身の姿勢を見せてそこを背水の陣で集中力を高めてきたモンフィス選手に突かれてしまった。つまりリードしている状況で相手のミスを期待してしまい自分でポイントを終わらせようというアグレッシブな心理状態に持っていけなかったのです。

リードしているからといってこれまでやっていなかったようなリスクの高いプレーを繰り返すというのも自滅のきっかけをつくりますがリードしている場面で最も陥りやすい選手の心理は受け身になること。あのトップ集団の中で長く戦っている錦織選手でさえこのようにメンタルに迷いが生じてしまうのです。おそらくそこを想定したメンタルコントロールの強化に成功できるかどうかがトップ10位圏内に留まるための条件となってくるのでしょう。もっと強くなって試合に勝ちたいと思っているジュニアプレーヤーにとっても今のうちから肝に銘じておいてほしいポイントです。

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