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快晴84 勝つために勝気を捨てろ!

3月 23rd, 2017

いつもありがとうございます。

昨年は講座にも通ってみっちりメンタルトレーニングについて学んできました。そこで最初に感じたのはそう特別なものではないということ。もちろん初めて耳にするようなことばもありましたがほとんどは「そりゃそうだよな」という内容だったのです。ただ大きく違ってくるのはその当たり前のようなことがきちんと整理されてはっきりと効果を認識できているかという部分。なんとなく気が向いた時にだけやってみるのと重要性をわかって常に実践する、というのとでは表れる効果が全く変わってきてしまうからです。

今年から月に2回程度Kスクール生を対象にメンタルトレーニング講座をスタートしていますがそこに参加していた生徒たちにこんな質問をしました。「この間14歳以下全国選抜神奈川予選の一回戦でシード選手と対決した快(中学1年の息子)が8ゲームマッチの試合をよい流れで7-4とリードを広げあと1ゲームで勝利という状況になりました。さてみんなが同じ状況になったらどう感じる?」参加者全員が「よしいける、勝ったな!」といった答えをしました。

結果は7-9の大逆転負け。さて一体何が起こったのでしょう?快本人に聞いてみると「勝利を目前にしたら突然緊張感が襲ってきて自分をコントロールできなくなった」と答えました。どうしてそれまで快調にリードを広げてこられたのに急に緊張してしまったのかを聞くと「わからない」と言うのです。実際試合を見ていない私はその答えを聞いてようやく何が起こったのか、そのメカニズムが見えました。

実はこれまでも同じように大量リードの場面から大逆転負けを喫した苦い経験を彼はしています。その時は相手の調子が上がってきているのに最後まで相手のミスを期待して自分からポイントを奪おうとするポジティブな姿勢を打ち出せなかったため逆転を許してしまったのです。それで、これからは大きくリードしていても最後まで攻撃的姿勢を崩さないということを決めました。

今回もその教訓からサーブ、リターンは精度を優先するがあとは“声を出して攻撃していく”という決め事を作って臨みました。それがうまく機能してリードできた訳ですがあと1ゲームという“勝利”が見えた時に変化が生じた。つまり、そこまでは“やろうと決めていたプレー”に意識が向いていたのですが、突然“勝てる”“勝ちたい”という方向に意識が持っていかれてしまったのです。

そうなれば緊張感が高まるのは当然のこと。まだ自分の陥っている状況を冷静に分析できていれば間を取って深呼吸するなどしてリセットできたのかもしれませんがなぜ緊張感に襲われたのかがわかっていないのですからそんな余裕もない。自己コントロールを失ったまずい状態のまま突き進んでしまった訳です。

同行した妻には「絶対勝てる、勝ってね!」と言われて試合に臨んだ息子ですから勝利が目前になれば意識しない方が難しい。私に「勝つために勝気を捨てろ!」と言われてもなかなかピンと来ていなかったのかもしれません。

この試合に照準を合わせて準備も万全にしてきたつもりの彼でしたからいつもならケロッと切り替えてしまうのに今回はさすがに数日間「チャンスを逃したな」などとつぶやいて落ち込んでいました。それでも「これで懲りた!やることやって負けたら仕方がない、これからは“勝つ”ではなくて“やること”に意識を集中する!」と宣言していたのでこの苦い経験を教訓にジャンプアップを期待したいところです。

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