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快晴81 状況判断とは

11月 30th, 2016

いつもありがとうございます。

テニスが上手いかどうかという基準はテクニックで測ることが多いようですが実際勝敗という観点からみるとテクニックは勝つための要素の一部でありすべてではありません。それ以外に戦術、メンタル、フィジカルなどいくつもの要素が絡み合って総合的に上回った方が勝つというのがテニスの試合における現実です。今回は先ほどあげた勝つための要素にはありませんでしたが「状況判断」という項目について考えてみたいと思います。

テニスにおける「状況判断」には確固たる定義はないようで戦術にもメンタルの分野にも重なってくるちょっとイメージしづらい要素かもしれません。それが勝つための優先順位としてあがってこない理由のひとつでしょうがどうも私はこの「状況判断」能力が勝敗を分ける重要なポイントになるのではないかと強く感じるようになってきています。

まず「状況判断」とは何ぞや、というのがイメージしやすいようにテニスの試合における「状況判断」が鈍い例を挙げていきます。

1.風上から強打したボールが大きくアウトした

2.風上から打たれたボールが伸びてきて差し込まれた

3.風下から打ったボールが浅くなり相手に打ち込まれた

4.サーブを打とうとトスアップしたら太陽が目に入り打ち損じた

5.小雨が降ってきてボールが重くなってきたがいつも通りに打ったらネットした

6.オムニコート(砂入り人工芝)でピタッと止まろうとして滑って転倒した

7.弾みの高いハードコートでドロップショットを使ったが簡単に追いつかれた

8.深く打たれたボールを下がって打とうとしたらラケットがフェンスにぶつかった

9.ネットプレーが極端に苦手な相手に対して深いボールのラリーを挑んだ

10.ゆるいセカンドサーブを入れてくる相手に対して下がった位置で構えている

まだまだ無数の状況がありますが、分類すると1~5は自然環境(風、雨、太陽、気温、湿度)に対する判断、6~8は外部環境(コートの種類、コート周りの状況)に対する判断、9~10は相手の特性(打ち方、動き方、ショットパターン)に対する判断となります。

「状況判断」というとその時々で適切に対応できたかという部分だけに注目しがちですが実はそれに加え、あらかじめ状況分析ができていたか、そして的確に予測がたてられていたかという準備段階の要素も多分に含まれます。現状はこうだからこういうことが起こる可能性が高いと予測をしてそのうえで刻一刻と変化していく状況に対応できてはじめて「状況判断」が優れていると言える訳です。

今回最も強調したいのは「状況判断」もテクニックと同様に訓練でレベルアップが可能だということです。訓練の第一歩はまず、風上からボールを打ったらいつもよりも遠くへ飛んでいくと理解すること。この状況ではこんなことが起こりやすいからこのように対処したらよいというパターンを知ることです。テニスという競技の特徴はポイント間に頭の中を整理できる時間が取れるところ。その貴重な時間を使って状況分析を行い、予測を研ぎ澄ましてからプレーに入ることが大切なのです。

「状況判断」能力に関しては感覚的な問題で伸ばしようがないと放置されがちですがそうではありません。この状況だとこういうことが起こりやすいといったあらゆるデータをパターン化して組み込んでいくことによって向上していく能力なのです。パワー、スピードに劣る日本人が世界で活躍するための鍵になる能力かもしれませんね。

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