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快晴80 完璧主義は捨てよ

11月 30th, 2016

いつもありがとうございます。

テニスの試合を見ていて驚くのは3セットマッチ(2セット先取)で0-6、6-1、6-4といったスコアで逆転負けしたり逆転勝ちしたりするケースがプロの世界でもよく起こることです。先日の錦織選手の試合がまさにそうでフランスのツォンガ選手に対し6-0で簡単に1セット目を先取しておきながら後の2セットを落として逆転負けを喫しました。

傍からスコアだけで捉えると6-0の場合、圧倒的に力の差が開いているように見えます。もちろんそういったパターンも多いのですがちょっとした感覚のずれであっという間に大きなスコアの差が生じることがある。最近世界ナンバーワンに上り詰めたマレー選手もジョコビッチ選手も時折セットを落とすことがありますが2セットはなかなか渡さない。俺はジョコビッチから1セット奪ったぞ!という選手はたくさんいても勝ったという選手はかなり限られます。3セットマッチの場合2セットを先取すればよくて逆に言えば1セットは落とせる、そのことをトップ選手はよく理解しているのです。

さて、日本のジュニアトーナメントというもっと身近な所に注目すると相当大きな大会にならない限り1セットマッチの試合がほとんどになります。つまりセットは落とせない。本音を言えば3セットの試合で流れが行ったり来たりするのを感じながらのびのびプレーさせてあげたいところですが日本のコート事情がそれを許さないのですから決められた条件に則って戦うしかありません。

1セットマッチの特徴は一言でいうと「あっという間」。1ゲームくらいいいか、などと悠長に構えていたら一気に勝ちを持っていかれてしまう。逆に大幅にリードしていたとしても詰めが甘いと一瞬で追いつかれ逆転されることも稀なことではありません。その1セットマッチで勝利するための条件はどこにあるのでしょうか。

スキル、戦術など挙げればきりがありませんがガラッと視点を変えて「テニスの試合は思い通りにいかないものだ」という発想に着目してみます。言い方を変えると今回のテーマになっている「完璧主義は捨てよ!」となります。まだトーナメントに出場していないジュニアにはイメージしづらいかもしれませんがとにかく試合で勝つというのは難しい。なぜなら相手選手も勝つために相当な準備をして必死に向かってくるのですから。

思い通りに完璧に勝とうとした場合の弊害はそうできなくなった時に切り替えられず一気に坂道を転げ落ちてしまうこと。ちょっとしたミスに対して自分を許せなくなりすぐに頭に血が上ってしまうことです。実はその典型的なモデルがわが息子の快。理想通りにいった時は目を見張るようなプレーをするのに少し歯車がずれると途端に修正が効かなくなってしまう。以前はどうしてこういった極端な現象が起こるのか理解できませんでしたがそれが最近はっきりしてきました。彼は飛び切りの「完璧主義」だったのです。それがメンタルの波を大きくさせてしまい状況判断を鈍らせる原因だったと漸く気が付きました。

快にそのことを指摘するとやはり全く自覚がないようでした。完璧に完璧にと自分にプレッシャーを与えていたため彼の抱えているコップの中にはあっという間にフラストレーションという水が一杯になっていたのです。「思い通りにいくはずはない」と試合前から覚悟をしていれば苦しい場面でも「やはり簡単には勝たせてくれないな」と冷静に対応ができる。「思い切って振り抜いての攻撃的なミスはOK」などと気持ちに余裕を残す工夫をしておけばそうすぐにコップから水が溢れ出ることはないのです。そういえば私自身も完璧主義のきらいがあったな~。知らないうちに息子に刷り込んでいたのかもしれません!

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