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快晴57 さあ、ここからだ!

12月 12th, 2014

いつもありがとうございます。

まさかここまでの結果を残すとは想像できませんでしたが日本テニス界のエース錦織選手が大きく飛躍して世界ランキング5位で今年を締めくくりました。今年の錦織選手の飛躍の要因は間違いなくフィジカルの強化が成功したことでしょう。全米オープンでは4時間を超えるフルセットマッチを2試合連続で戦い抜きその後世界ナンバー1のジョコビッチ選手に競り勝って「マラソンマン」というニックネームまで付けられたことを見ても明らかです。体力、身体の強靭さがトップレベルになればなるほど重要になってくる訳です。

錦織選手に刺激を受け私に怒鳴られながら5年生の息子もテニスをがんばっているのですが、そのことがわかっているので幼い頃から彼にはかなりハードなトレーニングを課しています。そのトレーニングの成果を測るのが毎年この時期開催されるマラソン大会。2年生から出始めて今年が4回目です。マラソンといえば走るだけのシンプルな競技ですからハードなトレーニングさえ積んでいれば本番で結果を出すことは難しくないだろう、と考える方もいると思いますがそれがそう簡単にはいきません。

2年生(1500m)で初出場の時はぶっちぎりで優勝できるとたかをくくっていましたが蓋を開けてみるとレベルの高さに圧倒されました。3年生(2000m)の時には200人以上が一斉に走り出すためスタート直後に他の選手と足がもつれ転倒。4年生(2000m)の時にようやく先頭争いに加わりましたがレース後半ありえないことに後ろから来た選手に掴み倒され5位止まり。そして今年です。

5年生から3000m走になるのですが、練習の段階では6年生の例年の優勝タイムより30秒以上速いタイムをコンスタントに叩きだせるまでに体力が付いていました。準備はこれ以上ないほど整っていた訳です。そして本番。スタートもまずまず。途中から一人抜け出した息子はペースメーカーの大人にピッタリくっついて快走を続けます。ところが神様のいたずらかまさかのハプニング。ペースメーカーの人がたった3キロなのになぜか給水所で水を補給してそのコップに残った水を道路に捨てました。その水がなんと息子の目に入り一瞬視界を失くした彼は給水所に激突してけがを負ってしまったのです。そしてその治療の間に後続にどんどん抜かれまたもや先頭でテープを切ることは叶いませんでした。

本人はもちろんこれだけきついトレーニングを積んできたのだから今度こそは結果を手にできるだろうと信じていた私は天を仰ぎました。すぐには感情をコントロールすることはできませんでしたが少し落ち着いてきた時なぜか以前読んだことのある孟子のことばが脳裏に浮かんできたのです。それは確か「大きなことを成し遂げる前には必ず悶え苦しむような試練を神様が与える」といった内容でした。後から調べてみると、天が重大な任務をある人に与えようとするときには必ずまずその人の精神を苦しめ、その筋骨を疲れさせ、その肉体を飢え苦しませ、そのすることなすことを失敗ばかりさせて、そのしようとする意図と食い違うようにさせるものだ。これは天がこの人の心を発憤させ、性格を辛抱強くさせ、こうして今までにできなかったこともできるようにするための試練である。人間は、心に苦しみ思案に余って悩みぬいてこそ、はじめて発奮して立ち上がり、その煩悶や苦悩が顔色にもあらわれ、うめき声となって出てくるようになってこそはじめて心に悟るものである。という意味のことばでした。

今回の試練で息子はうめき声をあげ逃げ出しそうになるところまで追い詰められました。「さあ、ここからだ!」ともう一度気持ちをリセットしてチャレンジできるかどうか。彼の人間力が試されるところです。

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