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快晴56 余裕を残す

12月 12th, 2014

いつもありがとうございます。

テニスに限らず他のスポーツでもそうでしょうが一流選手は他の選手に比べて落ち着いて見えます。現在テニスでトッププレーヤーといえば、フェデラー、ジョコビッチ、ナダルなどになりますが彼らは立ち居振る舞いもテニスのプレーもどっしりとしていてガサガサした様子は全くありません。なぜそう見えるのでしょうか?

本人が自信に溢れているからなどいろいろと理由はあるでしょうが一つの大きな要因は「肩の力が抜けている」ことではないかと思います。「無駄な力が入っていない」言い換えれば常に「余裕を残している」からそう見えるのでしょう。

これは初心者レベルのテニスプレーヤーにもあてはまる話で初めたてのプレーヤーは動きがバタバタしていて力任せにラケットを振り回す傾向があります。それがコツを得てくると無駄な動きが減ってきて力加減をコントロールできるようになってくるのです。

今年の夏、テニス小学生全国大会の準決勝、決勝戦を観戦しビデオ撮影もしてきました。そして小学生のトップはどの程度のレベルで、Kスクールドリームチームのメンバーと一体何が違うのかをチェックしてみました。確かにストロークの安定感はあるしフットワークもいい。ただサーブはそれほどでもなく、とびぬけて技術が優れている訳ではない。では何がそこまでの差を生んでいるのだろうか。そこで感じたのは他のシード選手に比べて彼らは何だか落ち着いてプレーしているように見えるということでした。一杯一杯になってプレーしている様子はなく10の力があるとしたら78程度におさえてプレーしているように見えるのです。

テニストッププレーヤーの試合を分析してみて感じるのは大事なポイントをしっかり取りきる確率が高いということ。どっちに転んでもおかしくないような拮抗した状況でゲームが進んでいてもここぞという大事なポイントはなぜかトッププレーヤーの方が獲得してしまうのです。それはまぐれでもラッキーでもなくて「余裕を残している」からそういった緊張する場面でも舞い上がることなく冷静に対応できるのだろうと思います。よく「錦織がここで一気にギアを上げてきました!」などと解説の方が口にすることがありますが「余裕を残している」からこそ大事な場面でギアを上げることが可能な訳です。

もちろん相手が格上であれば余裕を残してプレーしようと心がけていてもそうさせてもらえないかもしれません。気合を入れれば入れるほど余計に力んでしまうこともあるでしょう。そんな中でも深呼吸して肩の力を抜き自分のペースを崩さず冷静にプレーできるかどうかが大切です。そういった技術、体力とは別の精神的な要素をコントロールできるようになるとテニスは一変してきます。これはよく天性のものなどと言われることもありますが私はそうは思いません。技術と同様やはり普段から意識して訓練することで習得できるものだろうと思います。

どんなボールにも喰らいついていく熱い姿勢と、どこかに「余裕を残して」自分をコントロールできるクールな心が両立して初めて安定感のある強さが生まれるのでしょう。

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