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快晴55 どのカードを切るか 

12月 12th, 2014

いつもありがとうございます。

錦織選手の活躍しているプロテニスの世界はすべてのショットにおいてある一定レベルを越えていないと通用しない厳しい場所です。それに対し小学生テニスのレベルでは偏っていても強い武器が一つあればそれなりに通用してしまいます。最近5年生の息子が試合に出場する機会も増えてきて時々私も同行しますが、サーブ、ストローク、ネットプレー、フットワーク、体力などすべての要素において一定レベルを越えている選手はなかなか見つかりません。まれにどのショットもレベルが高くてバランスのとれた選手に出会うこともありますがその選手がとてつもなく強いかというとそうとも限らないのです。それどころかひどいサーブだな、と思っていた選手がシード選手で誰も歯が立たなかったりするのですからパッと見で判断するのはとても危険です。

ここのところ立て続けに息子はフォアハンドの得意な選手に敗退しています。フットワークもサーブもさほど良くないうえにバックハンドはお粗末でネットプレーもぎこちないような相手なのですが勝てないのです。たしかにフォアハンドだけの打ち合いになれば不利になるのはわかるのですが総合力ではこちらの方が上回っているので勝てないはずはない。それでも現実的にはスコアを圧倒的に離されて負けているのです。

後から撮影したVTRを一緒に見ながらいくつか息子に質問してみると敗戦の原因が浮かんできました。相手はどのショットが得意でどんな展開を好み、どのショットが苦手でどう攻められたら嫌がるのかというイメージが試合中に見えていなかったのです。ずっと相手にとって安心できる得意な土俵の上で戦いを挑み、自分の土俵に引きずり込む工夫をしなかったので投げ飛ばされてしまった訳です。

たしかに私もいわゆる戦略、戦術に関してはそこまでしっかり意識させるような指導をしていなかったので試合中イメージが湧かないのも仕方がないのかもしれません。それにしてもあまりに戦い方が下手くそだということがわかったのである例えを使って話をしてみました。それはこどもたちの間で流行っているカードゲームの戦い方です。

私も実は詳しくはありませんが、例えばポケモンカードで相手とバトルする場合、手持ちのカードの中でこれはと思うものを戦わせます。これだという判断をする要素としては戦闘能力だけではなく防御力、生命力、それに相手との相性まで考えてやらないと有利に展開できない。そういったもろもろの判断を息子も他のこどもたちもやっているのですからそれをテニスに置き換えてやることは可能なはずです。息子の対戦したフォアハンドの得意な選手はカードゲームで言うと戦闘能力において群を抜いたカードを1枚だけ持っていてそのカードを活かしてことごとく息子のカードを撃破していった。息子はその攻撃力をかわして相手の苦手なタイプのカードを切っていけば活路を見いだせたはずですがそこに考えが及ばなかったのです。

もちろんテニスの試合とカードゲームが全く一緒のはずはありません。強いカードは運よく手に入ることもあるでしょうがテニスで言うところの強いカード(各ショット、フットワーク、体力)は汗水たらして訓練しなければ手に入れることはできませんので。

あまりおバカな試合でやられてばかりでは困りますから今から頭を使って工夫をしてみるのは良いと思います。それでもやはりまずは優れたカードを揃えることが優先事項でしょう。どんなにすばらしい戦略が思い浮かんだとしてもそれを実行できるカードが手元に無ければ切りようがありませんから。

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