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快晴53 チャレンジャー精神

12月 12th, 2014

いつもありがとうございます。

こどもたちの楽しみにしていた夏休みに入りましたが、テニスの試合に参戦しているジュニアにとっては厳しい戦いのシーズンでもあります。

先日夏休み一発目の大会にKスクール選抜(ドリーム)クラスの選手が出場しました。本戦を勝ち上がっていくと1セットマッチではなく3セットマッチになるので接戦ともなれば1試合2時間以上かかることも。それを炎天下の中23試合戦う場合もあるのですからどれだけ体力的、精神的にタフでないと勝ち抜けないかが想像できると思います。

Kスクールの選手は一人本戦ベスト16まで勝ち上がりましたがベスト8をかけた試合では本来の力を発揮できずに敗れてしまいました。本人としてはいつもと同じようにプレーしたはずなのになぜ勝てなかったのか納得できる理由が見つからない様子でしたが、その試合はあきらかに勝利を意識しすぎて動きがぎこちなくなっていたのです。それまでの試合ではいい内容のゲーム(彼にとっては攻撃的なテニス)をすることに意識が向いていて迷いなくラケットが振り切れていましたが、その試合では気合が空回りしたかっこうになってしまったのです。

Kスクールの選手の応援をした後、そのトーナメントの第1シード選手の試合を観戦しました。対戦相手の選手は私が知っている子でした。序盤から彼はアグレッシブに迷いなく攻撃し続けますがさすがに第1シードの選手はどこに打っても粘り強く返球してきます。一進一退の攻防が展開され第1セットはタイブレーク(66のゲームカウントに並んだ場合7ポイント先取のゲームでそのセットの勝敗を決める方法)にもつれこみます。シードの選手はそこで63とリードを広げ3回のセットポイント(あと1ポイントでそのセットを獲得できるポイント)をつかみます。追い込まれた彼は消極的になってしまうかと見ていましたがそんなプレッシャーのかかる場面でもどんどん攻撃していくではありませんか。そしてなんと66に追いつき一気にそのセットを逆転でものにしたのです。手のひらに掴みかけた大事な1セット目を落としたシード選手はあきらかに意気消沈してしまい第2セットは一方的に押し切られ結局セットカウント20で敗北したのです。

試合後知り合いの彼に「ナイスプレー、よく攻撃し続けたね、おめでとう!」と声をかけました。すると「僕はチャレンジャーだったから迷いなく思い切りやれました。逆に自分が第1シードだったらああはできなかったと思います」と答えてくれたのです。

たしかに第1シードというポジションは相手にプレッシャーを与える反面絶対に勝たなければならないという重圧が自分にのしかかります。それこそ先日のサッカーワールドカップ自国開催で優勝のみを求められたブラジルは勝たなければならないという重圧が強すぎてあれだけの大敗を喫した感が否めません。もちろん勝負に臨む以上勝つことを目標にすることは当然です。ただ過度なプレッシャーをかけたり、気合を入れ過ぎてアドレナリンを分泌しすぎたりすると冷静な判断は損なわれベストパフォーマンスを発揮することが難しくなるのです。そこにはメンタルコントロールの工夫が必要。それが、自分の持っている力をいかんなく発揮しようという「チャレンジャー精神」だと思うのです。

“勝つ”→“ベストパフォーマンス”→“チャレンジャー精神”→“勝つ”

“勝つ”可能性を高めるために“勝とう”とする意識を抑えて“ベストパフォーマンス”もしくは“チャレンジャー精神”に気持ちのベクトルを合わせること。第1シードを破った彼が実践でその大切さを示してくれました。

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