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快晴50 平凡なことを非凡に行う

7月 4th, 2014

いつもありがとうございます。

Kテニススクールをスタートしてから毎月配布している“快晴”が今回で50号目となりました。月一回とはいえ継続することの難しさと力を実感しています。

今回のテーマは昨年夏の甲子園初出場にして初優勝という快挙を成し遂げた前橋育英高校の新井直樹監督とカー用品チェーンイエローハット創業者鍵山秀三郎さんとの対談を読んで決めました。この対談の内容で印象深かったのは、新井監督が「野球部の練習を見学に来た他校の先生は“ふつうなんですね”と言ってお帰りになります」と話すと、鍵山さんが「そうでしょうね、私の会社にもたくさんの人が見学に来られましたけど、みんな口をそろえて“ふつうですね”とがっかりして帰っていかれました」と応えたところ。

鍵山さんといえば日本を美しくする会相談役として掃除道を提唱、実践されていて凡事を徹底することの意義を教えてくれている方であり、多くの経営者にも影響を与え一目置かれている存在です。

新井監督は「生徒を指導できるのは高校生活のわずか3年間、ここから先の人生のほうが長いのでここだけでしか通用しない人間にはなってほしくない、生涯役に立つことを三年間で学ばせたい」という気持ちで掃除などの凡事を生徒に徹底させています。今でこそ名将と呼ばれるまでになりましたが勝てない時期は随分批判も浴び、途中何度も心が折れそうになったそうです。そんな中でも凡事徹底の方針を貫き通して野球部を甲子園優勝まで導いたのですから意志の強い方です。

私の場合、今でこそシンプルな練習を繰り返しやらせるスタイルになりましたが最初からこのスタイルだった訳ではなく紆余曲折もありました。以前勤務していたテニスクラブで初めてジュニアを担当するようになった頃は、生徒が私のレッスンに退屈して毎回目新しい内容の練習を要求してきました。コーチ経験の浅い私は生徒を退屈させまいと必死にその要求にこたえようとして様々な練習を取り入れたこともあります。少しの期間だけであれば目新しさだけで注意をひくこともできますが結局は生徒のわがままを増長させただけで力を伸ばしてあげることはできませんでした。この時主導権を生徒に渡すような自信のないコーチングをしてはいけないことを学びました。そしてシンプルな練習の繰り返しをあたりまえのようにやらせるということがどれだけ大変でそれができるようになることが優秀な指導者の条件だと気が付いたのです。

とはいえ、ふつうの練習を飽きずに効果的にやらせるためにはふつうでない注意深さと忍耐力が必要です。練習内容はふつうでも一人一人の生徒を観る目はふつうではいけません。この生徒の改善ポイント(ツボ)はどこにあってどう意識させるのか。この生徒の長所はどこか。この生徒にはどんなことばをかけたらよいか。といった個々への配慮ができなければそれこそ本当にフツーのコーチなってしまいますから。

Kスクールにはジュニアの大会に出場している生徒もいますが彼らは当然勝ちたいと思ってコートに立っています。ところが勝負の世界は厳しくなかなか簡単には勝たせてもらえません。そうなると少しでも早く結果が欲しくなります。“平凡なことを非凡に行い”微差を積み上げることによって将来大きな差をつける、という気の長いやり方はなかなかイメージしづらいでしょう。そんな彼らに凡事徹底の威力を想像させられる、そしてそれを坦々と実践させられるコーチでありたいと思います。お掃除ロボに部屋の掃除を助けてもらっている私では説得力がないかもしれませんが!

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