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快晴47 聴き上手

4月 18th, 2014

いつもありがとうございます。

Kスクールには現在たくさんの小学生が通っています。スタート当初はなぜか男の子ばかりのスクールでしたが今では女の子の割合も徐々に増えてきました。1年生のちびっこもいれば6年生のお兄さん、お姉さんもいてなかなか賑やかなものです。

こどもたちはクラスのメンバーとわいわいテニスをするのが大好きです。“テニスは楽しい”と感じてくれることは大歓迎ですが、コーチは指導する立場にいて生徒の技能を伸ばさなければいけませんからたんに楽しんでもらうことで満足する訳にはいきません。方向を示し指示を出し場合によっては強制的にやらせることもあります。場合によっては大声で叱りつけることも。飛び道具(ボール)を使うことは減りましたが!
 
生徒とどう向き合いどう対応していくかは私にとって永遠のテーマでありマニュアルはありません。コーチの威厳や雰囲気だけで生徒が付いてきてくれるというのが理想ですがそのオーラを醸し出すまでには人間ができていません。無理なことをやらせるのではなくできることをやらせながら導くこと。叱るべき時は躊躇せずに叱ること。こちらの姿勢をはっきりと示すことが肝心だと思っています。とはいえ感情に流されず常に冷静沈着に振る舞うというのはなかなか難しいもので私も迷ったり反省したりしながら対応しているというのが現実です。そんな中、生徒からヒントをもらうこともしばしばあります。

あるクラスに高学年の元気のよい女の子がきているのですが彼女にはとても優れた長所があります。それは“聴き上手”。他メンバーが話しかけてくるとうまく相槌を打つなどして嫌な顔をひとつもしないで最後まで興味深げに受け止めるのです。相手は小学生ですからとりとめもない話や何が言いたいのかわからないようなもどかしい話がほとんどなのに。
 
私の場合はじれったいけど我慢して聞いてあげようという姿勢ですが彼女の場合は全く自然にそれをやってのけるのですから感心してしまいます。
 
ある日のレッスン時に低学年の男の子とその女の子が話をしていました。するとどういう流れかはわかりませんが男の子が女の子に向かって「そんなら死んじゃえばいいじゃないか!」と口にしたのです。年端もいかない男の子ですから深い意味もなくそういった言葉が飛び出してしまったのでしょう。すると一瞬の沈黙の後「~くん、おじいちゃん、おばあちゃんに向かってそういう言葉を使ったら絶対にいけないよ!今はまだよくわからないかもしれないけれど大人になってから必ず後悔するからね!」ときっぱり諭したのです。
 
感情的に反応して叱りつけるのではなく、あなたにとってその態度は損ですよ、という思いやりを含んだ言葉を選んだ賢明さにはっとさせられました。彼は私も手を焼くようななかなかのやんちゃ坊主ですが自分の話を最後まで受け止めてくれるお姉さんにズバッと注意をされたのでびっくりしておとなしくなってしまいました。

もし「お前こそ死んでしまえ!」などと対抗していたら男の子はさらにエスカレートしたでしょうし、彼女ではなく別の相手に同じことばで注意されたとしても反発していたでしょう。人と人との関わり合いにおいて言葉の選び方、そしてなにより普段から築き上げた信頼関係(聴く姿勢)が肝心だということを生徒から教えられた次第です。

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