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快晴43 油断大敵

11月 4th, 2013

いつもありがとうございます。

今回のテーマは「油断大敵」です。一目瞭然で意味がイメージできるためこどもたちの中でも使われることの多いことばでしょう。

ジュニアのテニストーナメントでよく見られる光景があります。「あいつ強そうだな!」「あそこで試合やっている奴すげー球打つぞ!」「あいつちょれーな!」など知らない相手を批評するジュニアの姿です。

先日快(息子)の出場する草大会に私も同行してきました。4人チームが3ブロックに分かれ各チーム総当たり戦をして順位を決めその後順位別のトーナメント戦を行うスタイルの試合でした。集合時間が近くなると出場選手がぞくぞくと現れてきます。そこでまず「強そうだな!」「身体がでかいな!」といった外見からの推測がはじまります。それから自分のブロックにいる選手が誰でどんなテニスをするのかの観察に移るのです。

快はいきなりの試合だったのでウォーミングアップのサーブ4本でしか相手の力を推測することはできません。あとは試合を進めながら感じとっていくしかありませんでした。その試合にはなんとか勝利。次は同ブロック残り2名の視察です。

2人のサーブ練習を見て快はほっとしたような表情をしながら「サーブはそんなに強くないね!」と私に話しかけました。試合が始まり、フォア、バックのストロークも強いショットは無かったのでその時点で勝利を確信したようでした。私もとりあえずブロックの1位通過はできそうなので他のブロックの選手を視察に行きました。

少しするとどっこいどっこいだと予想していた2人の試合があっという間に終わりその勝者との対戦のため快が呼ばれました。スコアは4-0(ブロックリーグは4ゲーム先取)で身体の小さいまだ幼さの残る男の子の勝利でした。

スコアが圧勝だったのでちょっとひっかかりました。快はそんなことには頓着せずにその子との試合に臨みます。サーブ練習で快がいきなり厳しいコースにするどいボールを打ち込んだ時です。その男の子はぴたっと反応してきれいにリターンを返球してくるではありませんか。その時はじめて、「あっ、簡単じゃない」と私の中で予測が転換したのです。

始まってみると相手はどこに打っても緩いボールを深く返球してきます。4,5球ラリーしていればミスをしてくれると踏んでいましたが予測は大きく外れました。練習ではぼかぼかサーブをホームランしていたのに試合になったとたんゆっくり丁寧に入れてくるのでダブルフォルトも期待できません。

快は勢いのないボールをミスなくひたすら返球してくるプレーヤーを最も苦手としています。はたから見れば「もっと攻撃しろ!」と言いたくなるのですが攻撃しなくても楽に勝てると思って臨んでいますから急に切り換えることができないのです。試合はもつれにもつれなんとか4-3で勝利こそしましたが本当に紙一重の戦いを強いられました。

快だけではなく私も彼のリターン能力に気が付くまでは問題なく勝てると思いこんでいました。ですから快にも自分から凡ミスさえしなければ大丈夫だとアドバイスしていたのです。ところがそれは大きな誤算でした。もし油断せずに準備をして臨んでいたらこんなにもつれる展開にはならなかったはずです。

対戦相手の体型、服装、フォーム、ウォーミングアップ時のショット。もっといえばこれまでの戦歴も含めそれだけで判断するのは危険です。油断大敵とは日常的に使っていることばですが今回大量の冷や汗をかきながらそのことばの重みを実感させられました。

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