トップページ > 快晴32 省く

快晴32 省く

11月 12th, 2012

いつもありがとうございます。

朝晩ひんやりとして肌寒く感じる季節になりました。この時期になると一年間の流れのはやさを感じます。今年もあとわずかですね。

さて、今回のテーマは「省く」です。この省の字を見ると皆様どんなことばを思い浮かべますか。“反省”ということばがまっ先に思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか。我々もこどもたちも先生や両親から「よく反省しなさい!」「反省しているの?」などと言われた経験があると思います。

そこでまず反省ということばの意味を考えてみたいと思います。こどもたちに「今回の反省点は?」と聞くと決まってどこが悪かったかをこたえます。叱られた時によく使われるので反省ということばに良くない印象を抱いているのでしょう。ただ、反省には失敗したことばかりではなく、良かったこと、うまくいった部分を思い返して次に弾みをつけるという前向きな要素も含まれてよい気がします。

そして反省でとくに注目してほしいのが省(かえり)みるという意味の他に今回テーマにした“省く”という大事な意味が含まれているということです。

経営の世界でもスポーツの世界でも一流になればなるほど無駄な部分を整理し省くことの重要性をよく認識しています。加えてばかりいてスリム化する努力を怠るといざという時身軽に柔軟な対応ができなくなるのです。私も以前は組織に所属しておりましたが、そこでは常に集客のための新たな戦略はないかということばかりに注目していました。その前に無駄を無くしましょうという私の提案は目の前の収益に追われている経営陣の耳にはなかなか入っていかなかったことを苦い経験として思い出します。(週に何度も顔だけ突き合わせて結論のでないミーティングをやっていましたっけ!!今も継続しているのかな~。)

私の専門であるテニスの指導においてもこの省くということがとても重要なポイントになります。プロの選手は見たこともないような複雑な練習をしているのではないかと想像している方は多いようですが実際見てみるとそんなにシンプルなの!というドリルを繰り返し練習しています。すべての状況に応じたドリルをこなすことは不可能なのでいかにエッセンスの部分を取り出し反復練習して軸を強化できるかが肝心なのです。

打ち方の指導においても然りです。例えば全身に力を込めてサーブを叩いている生徒がいるとします。目一杯打っているわりにはなかなかボールが伸びません。それは身体の余分な箇所が動いてしまい必要な動きを妨げるという現象が起こってしまっているからなのです。「頭を動かさずに突っ立って肘から先の動きだけで打ってみなさい」とか「力を加えるのはボールをとらえる間際にグリップを握るだけで十分だよ」とアドバイスをすると思い切り打てと言われた時よりも力強いスピードボールが打てるようになるのです。

我が息子と一緒に早朝ランニングをしていると彼の走り方(腕の使い方)がカッコ悪いので毎回腕をしっかりふりなさいと注意するのですがなかなか改善されませんでした。たまたまマラソン金メダリストの高橋尚子さんが「肩を支点にして動かさずに肘に重りが付いているイメージで腕をスイングしてください」とアドバイスしているのを見てなるほどと思い息子にその通りにアドバイスしてみました。するとあれだけ繰り返し注意しても改善されなかったフォームが随分良くなったのです。息子の場合は肩を大きくゆするという余計な動きがスムーズな腕の振りを邪魔していたようです。やはり何事も無駄を省いてシンプルにというのが大切ですね。キューちゃんありがとう!

Comments are closed.

トップページ > 快晴32 省く