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快晴15 両輪でバランスを取る

6月 6th, 2011

いつもありがとうございます。

雨の多い季節に入りました。以前は屋根付きのインドアコートでレッスンをしていましたので気にしていませんでしたがその頃の環境が随分恵まれていたものだと感じています。ただインドアばかりでテニスをしていると温室育ちになってしまいます。風や太陽にさらされながら鍛えられていくことで生徒たちはたくましく成長してくれることでしょう。

さて今回のテーマは「両輪でバランスを取る」です。人も2本の足、2本の腕でバランスを取ります。目も2つで視点を合わせます。あらゆるところで2つのバランスが問題になってきます。あまりにも身近で当然のことのように思っていますが両輪でバランスを取ることの意味深さに焦点を当ててみます。

テニスを指導していて強く感じるのはバランスのよい能力を備えた選手がとても少ないということです。トッププロの選手はやはりいろいろな要素においてバランスが取れていますがランキングが下位に低迷している選手にはバランスを欠いた選手が多いようです。これはプロの世界に限った話ではなくスクールに通っている小学生レベルの生徒にも通ずる話でバランスよく力を伸ばしていくのはなかなか大変でたいてい偏ってしまうことが多いものです。ハードヒットできるけど安定感が伴わないため単発的になってしまう。長くラリーはできるけどチャンスボールをハードヒットできず決めきれない。瞬発力はあるけど持久力がないため後半戦集中力が欠けてしまう。体力はあるけど瞬時にボールとの距離を合わせる能力が劣るためポイントがかせげない。トップスピンが得意だからとアンダースピン(スライス)を毛嫌いして攻撃の幅をせばめ守備力も落としてしまう。などなど。

Kスクールではバランスを常に考慮して指導を行っています。パワーに頼っている生徒には柔らかさ、調整能力を要求します。逆に柔らかく調整できる生徒にはパワーが引き出せるようアドバイスします。なめらかさと力強さを同時に育てていくのです。トップスピンが得意でアンダースピンが苦手な生徒、その逆の場合もありますが必ず両方をマスターしてもらいます。利き腕だけでなく反対の腕を使った練習を多く取り入れ左右のバランスを取っています。ストローク(トップスピン)ばかりに偏らずにサーブ、スライス、ボレーなどまんべんなくトレーニングしています。

もちろんすべての要素を十分にトレーニングできる訳ではありません。例えば持久力を付けることはレッスンだけではまかないきれないのでランニングや縄跳びなどの自主トレーニングで補うようすすめています。

強みや好みを伸ばすことは悪いことではなく時に個性となり武器にもなります。ただバランスを欠いてしまうと限界にぶつかりやすい。低年齢のうちは特に吸収力が旺盛な時期ですので両輪のバランスを考慮して能力を育ててあげたいところです。

バランスを優先するとその時は個性が見えづらいかもしれませんがポテンシャル(潜在能力)が育ちます。そのためある地点から能力が急速に成長してきます。ジュニア期には両輪のバランスを取りながら伸びしろを大きく育てていくことこそ肝心です。焦らず長期的な視点をもって足元を固めていきたいと思います。

男女、親子、生死、苦楽、動静など人は無意識のうちに両輪のバランスを取りながら生きています。あまりにバランスが偏ってしまうと車はとんでもない方向に進んでいくものです。平坦な道をまっすぐ進んでいくのはつまらないという方もいるでしょうが運転手である自分自身が時々両輪のバランスを調整して快適なドライブを楽しみたいものです。

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